2017年3月11日土曜日

有馬温泉

有馬に始めて行ったのは30年以上前になる。その後、何回行ったのであろうか。金泉の洞穴風呂、ぼこぼことわく温泉の音が響き、温泉お化けがでるといわれる地下風呂では1人は少し無気味。小高い裏山の上にあった露天風呂からの満天の星は疲れを忘れさせてくれた。谷崎潤一郎も長く逗留したとのことで、「猫と庄造と二人のおんな」という飼い猫との交流が描かれている小説の一文にも有馬温泉が少し見える。
「それは二人が人目を忍ぶ仲になり出して間もない時分、ある日滝道の終点で落ち合い、神有電車で有馬に行って、御所の坊の二階座敷で半日ばかり遊んで暮らしたことがあったが、涼しい渓川の音を聞きながら、ビールを飲んでは寝たり起きたりして過ごした、
楽しかった夏の日のことを、二人ともはっきり思い出した。」
御所の坊は日本建築の陰翳の豊かな宿だ。谷崎の好みの温泉宿のような気がする。

小布施

非にと思うモノを見て、その近くにある温泉で寛ぐ、一石二鳥の欲張った旅だが、小布施への旅がそうだった。好きな北斎の絵を見て、温泉に浸かる、何と幸せなことか!善光寺の後とまっすぐに小布施の2回ほどであったが、近くの山田温泉も趣があり、よかった。もっとも、2回目の温泉場所は思い出せないが、歳だ。

高野山

高野山の宿坊で天然温泉に浸かる。滋賀からは4時間近くかかるが、2回ほど行った。夜の精進料理と露天風呂、朝の読経と説法、ちょっと車で行くのがしんどいがまた行きたいもの!ちょっと面白かったのが、湯屋の洗い場が畳敷きであったこと、もっともビニール製の畳ではあったが。司馬遼太郎の「この国のかたち」に「湯聖ゆひじり」という章がある。ここの聖が「入浴に宗教性を加えた」とある。納得!!

山中温泉

山中温泉や山代、粟津、あわら、和倉などこの近くの温泉は1回は行った。特に山中は、数回行っている。山中座と共同風呂の前、こおろぎ橋はゆったりと落ち着いている。松尾芭蕉も逗留した。このとき詠んだ「山中や 菊は手折らじ 湯のにおい」は句中の白眉とされるが、この背景には悲しい運命があったようだ。なお、北陸に行くときは概ね途中の杉津インターで一休み。だが、一度も敦賀湾の絶景を見たことがない。「ゆうひのアトリエ」は敦賀湾の絶景が望める、最高のビューポイントなのだが?いつも曇りだ。まあ、いつかは見られると思っているが。

北海道登別ほか

北海道は何処にでも、温泉があるのが良い。7月初めごろの爽やかな涼しさ、ちょっと外れた奥の温泉の露天風呂から見える満天の星の多さと輝きの強さ。でも、交通の不便さを除けば、やはり冬に行くのが良い。海の幸が美味しい。小林一茶の句がなんとなく合う処でもある。「雪散るや わきて捨てある 湯のけむり」。定山渓や小樽朝里川温泉、函館湯の川温泉、十勝川温泉帯広、登別温泉などだ。印象的だったのが、昭和新山の荒々しさと支笏や洞爺湖の湖の静けさだった。さらにバブル崩壊で荒廃したトマム、この近くの温泉はちょっと不明だ?今は星野リゾートが頑張っているようだが。

大分と阿蘇

九州では温泉にまつわる色々な思い出がある。なぜか福岡に降りる予定が鹿児島空港で降ろされ、温泉から見た鹿児島湾の思いもかけない絶景、別府と湯布院は家族とののんびり車周遊、ここの棚湯の絶景は何度見てもいい。長崎は雲仙で妻にぶつぶつわく文句を盛んに言われた温泉以上の記憶がいまだ残る。阿蘇では赤牛のおいしさを内牧温泉で味わったが、熊本空港の途中で不思議な湧水をタクシーの運ちゃんに教わった。その湧水をつけると肌がすべすべになり、近くにはその湧水を使ったラーメン屋が繁盛していた。味が抜群にいいという。やはり火の国だ。残念なのが、手違いでまだ黒川温泉に行けていないことだ。でもここは湯治が似合う!

南紀白浜

南紀白浜温泉、あの白い砂の映える海岸近くで泊まるのもよいが、少し山側に入ると、内湯の露天の温泉を備えた宿が思いのほかあるものだ。夫婦2人で行くときは、それが良い。家族で行くときは海岸近くだが、2人の場合は、そちらに泊まったものだ。露天風呂から海が紅く燃える光景は中々に良い。ただ、車で行くと少ししんどいのが、難点だが。