2017年3月11日土曜日

道後温泉

道後温泉、500キロ飛ばして湯船に飛び込む。泊り客が来るには早い。広い湯船にただ1人。思わず、「坊ちゃん」を思い出す。
「温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。その上に女が天目へ茶を載せて出す。おれはいつでも上等へはいった。すると四十円の月給で毎日上等へはいるのはぜいたくだと言いだした。よけいなお世話だ。まだある。湯壺は花崗石を畳み上げて、十五畳敷きぐらいの広さに仕切ってある。たいていは十三四人つかってるがたまにはだれもいないことがある。深さは立って乳の辺まであるから、運動のために湯の中を泳ぐのはなかなか愉快だ。おれは人のいないのを見すましては十五畳の湯壺を泳ぎ回って喜んでいたぞいてみると、大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいてはりつけてある。.....」
温泉地にある共同浴場、好きな銭湯の趣があって、好きだ。道後の本館も地元の人がニコニコと迎えてくれた。

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